2023.03.29 お役立ち情報
〇医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会(第10回)
「医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会」が3月17日に開催され、医薬品の安定供給に関する論点として、医薬品の安定供給については、現に多数の医薬品において供給に支障が生じているという実態を踏まえて議論を行う必要があるとしている。以下がその論点。
① 産業構造やビジネスモデルを起因とする課題
・医薬品の安定供給の観点から、中小の後発医薬品メーカーを中心に少量多品種の製造が行われている産業構造や、特許切れ直後の品目に偏った現在の収益構造についてどう考えるか。
・安定確保医薬品等の医療上重要な医薬品の供給を確保するため、サプライチェーン等の様々な安定供給上のリスクを評価し、その強靱化等を図り、また、実効性をもった供給調整を行っていくために、どのような対応が必要か。
② 薬価制度を起因とする課題
・医療上必要性の高い医薬品の安定供給を確保する観点から、現行の薬価改定ルールの在り方についてどのように考えるか。最低薬価、不採算品再算定、基礎的医薬品等の必要な薬価を維持する仕組みについて、運用や制度の在り方についてどう考えるか。
・医療上必要性の高い医薬品の安定供給を確保するため、製造業者等による設備投資等の取組についてどのような評価等を行うべきか。
・物価高騰による製造コストの上昇等の状況を踏まえ、医療上必要な医薬品の安定供給を確保するために、どのような対応が必要と考えられるか。
・薬価差が生ずる構造を踏まえ、医薬品の取引条件や取引形態の違いや医薬品流通及び医療機関等の経営への影響を考慮しつつ、診療報酬等の関連する諸制度との関係を含めて、薬価制度の在り方について、どのように考えるか。