2023.05.19 お役立ち情報
〇テルモ コンビネーション製品の開発製造受託などを加速
テルモは5月15日、メディカルケアソリューションズカンパニーの新棟工場を、甲府工場内に建設すると発表、医療機器と医薬品を組み合わせたコンビネーション製品の開発製造受託(CDMO)などの取り組みを加速する。投資額は522億円、2025年の竣工を予定する。
メディカルケアソリューションズカンパニーは、2027年3月期を最終年度とする5カ年の中期経営計画の策定に合わせ、ホスピタルカンパニーから衣替えした。注射器や輸液ポンプなどに代表される薬剤投与システムや、バイタルサイン管理、腹膜透析に関する製品を扱っている。
新棟工場では、コンビネーション製品のCDMOや、腹膜透析関連製品の生産を行う計画。将来のさらなる増設を見据えた生産スペースも確保する予定だ。
テルモのCDMOは、薬剤に適した素材技術を組み合わせたデバイスの開発や、高度な製造技術を活かしたコンビネーション製品を設計・製造できるという特徴がある。現在、エーザイが開発しているアルツハイマー病治療薬のコンビネーション製品(オートインジェクター製剤)を共同で取り組んでいる。中計でも成長の柱のひとつとして育成する構えをみせており、グローバルの需要にも対応できる生産体制構築を進めていく。
テルモの腹膜透析製品は、近年増加している高齢患者が、簡単で安全に扱えるよう、使いやすさや感染対策に配慮して設計。患者の身体への負担軽減を目指した透析液の開発にも力を注いでいる。新棟工場では、需要増加が予想される腹膜透析関連製品を生産していく。
MEジャーナル記事より