2023.05.19 お役立ち情報
〇価計算での特材価格算定に用いる営業利益率「9.5%」 2023年度 トヨタ自動車が数値を押し上げた過去も
原価計算方式で特定保険医療材料価格を算定する際に用いる、2023年度の営業利益率が6.7%から9.5%と、2.8ポイントもアップした。厚生労働省が5月10日の中央社会保険医療協議会・総会に報告した。
特材価格の算定に用いる営業利益率は、厚生労働省の医療機器産業実態調査をベースに算出される。日本医療機器産業連合会の会員企業を対象に実施するもので、今回の対象は、調査客体数が前年度比66社増、回答数が63社増と大きく増えた。
ここ最近、医療機器メーカーの営業利益率が大幅に改善したというデータは散見されていない。過去にもトヨタ自動車が製造販売業を取得し、係数を押し上げたケースがあることから、医療機器業界に新規参入した、規模が大きく、利益率が高い企業が、数値を押し上げた可能性は否定できない。
医療機器業界は、原価計算方式に用いる営業利益率について、これまで画期的な製品を生み出していないメーカー(利益率が低いメーカー)が含まれるとして、算出方法の見直しを求めてきた経緯がある。
MEジャーナル記事より