2023.06.09 お役立ち情報
〇医療DX推進本部(第2回)
「医療DX推進本部」の会合が6月2日に開催され、「骨太方針2022」に盛り込まれた医療DXのメニューや実施時期等の工程表を決定。医療DXの3つの柱のうち、診療報酬改定DXは、共通算定モジュールの提供を2026年度から本格実施予定。先行的に2025年度に医療機関でのモデル事業を行い、モジュールの改善を推進。
医療DXは、診療報酬改定DX、全国医療情報プラットフォームの創設、電子カルテ情報の標準化と標準型電子カルテの検討の3つが柱。
岸田首相は当日の会合で、医療DXは「サービスの効率化や質の向上により国民の保健医療の向上を図る等、わが国の医療の将来を大きく切り開いていく」と述べた。
診療報酬改定DXでは、医療機関が算定する診療報酬の点数と患者の窓口負担の計算を全国統一の共通的なプログラムである「共通算定モジュール」を提供し、医療機関の窓口業務の負担軽減につなげる。
また、診療報酬が改定されると、医療機関やベンダーが2~5月頃に膨大な業務に追われる。その解消を目指すため、現在の原則4月からの改定実施を、後ろ倒しする。
さらに、データの標準規格を採用したクラウド型の「標準型電子カルテシステム」も開発する。導入コストを抑え、診療所など小規模な医療機関へ遅くても2030年には概ね普及を促す。