2023.06.16 お役立ち情報
〇医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会 報告書の公表
厚生労働省は「医薬品の迅速・安定供給実現に向けた総合対策に関する有識者検討会」の報告書を6月12日に公表。複数の後発品企業で製造・品質管理の不備による薬機法違反に伴い、出荷停止や限定出荷が長期化して国民に必要な医薬品が供給されない状態を問題視し、業界再編も視野に入れた取り組みを政府に求めている
報告書では、医薬品全体の3割近くが出荷停止・限定出荷の状況(2022年8月末現在)にあると説明。このうち後発医薬品が約9割を占めており、「医薬品全体に少なからず影響が及んでいる」と指摘。新型コロナウイルス感染症の感染拡大による一部医薬品への需要増加が供給不安に拍車を掛けたとの考えを示し、「後発品産業構造上の課題」に言及。
具体的には、少量多品目の生産が行われ「常に製造キャパシティの限界に近い稼働状況であるため、緊急増産等の柔軟な対応が困難である」としている。