2023.06.23 お役立ち情報
〇「骨太方針2023」を決定(令和5年6月16日閣議決定)
政府は臨時閣議を6月16日に開催し、経済財政運営と改革の基本方針「骨太方針2023」を決定。持ち越しになっていた少子化対策の抜本強化では、2024年度から3年間に「こども・子育て支援加速化プラン」(加速化プラン)を実質的な追加負担を求めずに進めるため、歳出改革に伴う社会保険の負担軽減の効果を活用することを明記。
また、2024年度に行われる診療報酬と介護報酬、障害福祉サービス等報酬の同時改定では、物価高騰・賃金上昇や人材確保や、患者・利用者の負担を抑えるのに「必要な対応」を取り、医療や介護現場と患者・利用者の双方に配慮する。
少子化対策の加速化プランの財源を確保するため、政府は、社会保障の制度改革や歳出の見直し、既定予算の活用を先行させ、それで足りない分を新たに創設する支援金で賄う方針。支援金の財源に何を充てるかは年末の予算編成の過程で決める。また、社会保障制度の改革や歳出の見直し等を確実に進めるため、改革工程表を作成する。
医療関連では、がんの化学療法や白内障の手術など地域差がある医療を想定し、都道府県が医療費の適正化に取り組む。また、団塊世代の全員が75歳になる2025年を想定して都道府県が作った地域医療構想を実現させるため、都道府県の責務を法制上の措置を含めて引き続き明確化する。