2023.08.04 お役立ち情報
〇スマホを聴診器に – FDA認可のAIソフトウェア「Stethophone」
カナダ・ニューファンドランド州に本拠を置く「Sparrow BioAcoustics」が開発したAIソフトウェアは、市販のスマートフォンを医療用聴診器として利用することを可能にする。
同社は6月、当該ソフトウェア「Stethophone」が米食品医薬品局(FDA)の認可(クラスII医療機器)を受けたことを明らかにしている。スマートフォンにダウンロードして利用可能なStethophoneは、高度な音響処理技術により、スマートフォンに高感度な心臓・肺の聴診機能を提供するもの。スマートフォン単体で利用でき、他のデバイスを接続するなどの必要性が無いことが最大の特徴で、スマートフォンのマイク部分を患者の胸に押し当てて使用する。
同社CEOのMark Attila Opauszky氏は「我々の目標は、心臓や肺の症状がいつ・どこで発生しても、迅速に検出できるようにすることだ。心音・肺音には診断に必要な情報が多く含まれており、医療機関はこのデータを日常的に取得し、患者のために活用する実用的な方法を必要としている」と述べており、Stethophoneが新しい病変検出・モニタリング手法を提供する可能性を強調している。
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The Medical AI Times記事より