2023.08.18 お役立ち情報
〇中央社会保険医療協議会 診療報酬調査専門組織 入院・外来医療等の調査・評価分科会(令和5年度第5回)
中医協「入院・外来医療等の調査・評価分科会」が8月10日に開催され、2024年度の診療報酬改定で一般病棟用の「重症度、医療・看護必要度」を2022年度に続いて見直す方針を示した。
高齢者の救急搬送が増える中、誤嚥性肺炎などへの対応で急性期とそれ以外の病棟とで大差がないことなどが分かっており、中医協では、入院の役割分担を進めるための見直しを議論する。
厚労省の担当者はこの日、高齢者の救急搬送の受け入れについて「さまざまな病態がある中で、どのような形で適切な所に入院していただけるのか、どのような形で促せるのかを検討して参りたい」等と述べた。
総務省消防庁のデータによると、2022年中に救急搬送された人は、10年に比べ、「小児(18歳未満)」と「成人(18-64歳)」で共に減少したが、「高齢者(65歳以上)」では22%増加。重症度別では、「軽症」(27%増)と「中等症」(41%増)の増加が目立つ。
2030年代の前半には85歳以上の人口が増加するとみられ、厚労省は、高齢者の救急搬送がこれからも増えるという見方を示した。