2023.08.25 お役立ち情報
〇フォトンカウンティングCT 名市大病院に導入 シーメンス「国内6台目の導入」で中部地域で初
シーメンスヘルスケアは8月23日、フォトンカウンティング検出器を搭載した、次世代 CT「NAEOTOM Alpha(ネオトム アルファ)」が、名古屋市立大病院に導入されたと発表した。ネオトム アルファの導入は国内6台目で、中部地域では初事例となる。
ネオトム アルファは、「フォトンカウンティング検出器を搭載した最新のデュアルソースCT(2つのX線管と検出器を搭載したCT)」などの特徴を活かしたスペクトラルイメージングで、1秒未満といった短時間で70センチを超える広範囲の撮影や、心臓など動きのある臓器でも高精細な画像の取得が可能。息止めが難しいケースや小児などにも優しく、負担軽減を図りながら早期診断ができる。
導入を決めた名古屋市立大大学院医学研究科・放射線医学分野の樋渡昭雄教授は、ネオトム アルファによる血管系の描出、動脈瘤の詳細な解析、動脈解離の評価などに期待感を示し、「CTによる血管撮影で詳細な評価を行う事が出来れば、カテーテルを用いた診断の血管撮影が省略できる可能性がある」とコメント。さらに「仮想単色X線、ヨードマップ等のスペクトラルイメージングを活用し、理想的には抗癌剤の分布等も分かれば、臨床的に非常に有用ではないか」とも述べている。
MEジャーナル記事より