2023.11.02 お役立ち情報
〇中央社会保険医療協議会保険医療材料専門部会(第123回)
中医協「保険医療材料部会」が10月27日に開催され、有用性が同等以上で費用を削減できる医療機器を評価する方向で、引き続き検討を進めることで意見が一致。
評価にあたり、どの程度の費用削減につながる機器を対象にするか等の詳細を、今後検討していくことになる。有用性が同等以上で費用を削減できる機器について、イノベーションの評価、医療保険財政及び患者負担の軽減の観点から、「評価をすることについて検討してはどうか」と提案。そのうえで、「削減される費用として評価の対象とする範囲は一回の使用における当該医療機器と従来品との価格の差分に限る」との考え方を示した。
診療側委員は、「どの程度の費用削減額効果が示されれば加算の対象とし、どの程度の加算額にするのか、さらに検討が必要」との認識を示した。
支払側委員も、こうした機器は医療保険財政に貢献すると歓迎したうえで、「費用削減効果をどのように見込むのかという技術的な課題を含め、また妥当性の担保について、検討する必要がある」とした。
また、これまで明確化されてなかった、技術料包括の機器への市場拡大再算定を適用する基準・水準については、特定保険医療材料と同様、「年間販売額100億円以上で予想の10倍以上」「同150億円以上、2倍以上」に拡大した場合としてはどうかとの厚労省提案に対し、異論は出なかった。
悪性腫瘍遺伝子パネル検査については、将来的な市場の拡大が想定されることから、現時点で市場規模予測の2倍以上という基準を設定しているが、「市場規模が小さいことを前提として市場性加算等が設定されたものについては、基準額に関わらず、見直しを検討する対象としてはどうか」との論点も示された。
〇その他(解説は無し)
〇中央社会保険医療協議会 総会(第560回)
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00219.html
〇中央社会保険医療協議会 薬価専門部会(第212回)
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212451_00076.html
〇中央社会保険医療協議会 薬価専門部会(第213回)
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212451_00077.html
〇中央社会保険医療協議会費用対効果評価専門部会・薬価専門部会合同部会(第2回)
https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000211220_00018.html