2023.11.10 お役立ち情報
〇医療機器の流通改善に関する懇談会(第10回)
「医療機器の流通改善に関する懇談会」が11月2日に開催され、トラックドライバーの残業規制の影響で、納品回数の減少や物流コスト増が見込まれる「物流2024年問題」について議論し、「早期発注」や「在庫の積み増し」「関係者での応分なコスト負担」といった対応策が取り纏められ、年内にも通知することで意見が一致した。医療機関と販売業者の受発注が電話やFAXで行われるといった医療機器業界の特性に起因する問題については、必要に応じて流通改善懇談会で議論を継続することになる。
具体的な対応策として、「1日でも早い発注」や「緊急配送を増やさないための在庫の積み増し」「単なる箱(段ボールなどの外装)の汚れなどの受け入れ」等を求めた。物流コストの増加に対しては、「サプライチェーン全体でのコスト負担」に向けて協議する必要性に触れたほか、物流コスト増を見える化することも明記した。物流コスト増を見える化することは、適正な取引や価格交渉に必要であるほか、将来的な診療報酬改定での増額要求などの基礎資料としても役立つとの指摘もある。