2023.12.01 お役立ち情報
〇アルムと国がん アプリ「Join」で医師間つなぐ 専門医によるコンサルで「がん治療の均てん化」目指す
アルムは11月27日、地方の医療機関のがん診療医師と、専門医を医療関係者間コミュニケーションアプリ「Join」でつなぎ、コンサルテーションを実施することで、治療成績の改善や、医療費・個人負担費用の最適化につながるかどうかを調査、検証する臨床研究を開始したと発表した。国立がん研究センター中央病院をパートナーとし、「Join」を活用した、「DtoD」(Doctor-to-Doctor)オンラインコンサルテーションの臨床的意義を立証し、国内のがん治療の均てん化を目指す。
がん医療は高度化・複雑化が進む一方、国内の人口100万人あたりの専門医数を都道府県別に見ると、最大で約9.6倍の格差がある。患者がセカンドオピニオンを求めるとしても、(1)遠方の医療機関へのセカンドオピニオンが難しい(2)待ち時間が長い(3)相談料や交通費など手間や費用がかかり、紹介元の医師と専門医との直接コミュニケーションも難しい、という課題がある。
今回の臨床研究では、地方の協力医療施設のがん診療医師とがんセンター中央病院の専門医をアルムの「Join」でつなぎ、医師間のコンサルテーションを実施することで、DtoDオンラインコンサルテーションの臨床的意義(治療成績の改善および医療費・個人負担費用の最適化)を検討し、患者の満足度も調査する。
紹介元医療機関の医師からがん専門病院の専門医へ繰り返し、簡便に相談できる新たなシステムを構築するすることで、がん治療の均てん化を目指す。
アルムは今後、他の領域で、国立高度専門医療研究センターとも「地方医療の質の均てん化」に向けた検討を行っていく予定だ。
「Join」は、標準搭載されたDICOMビューワーで医用画像を閲覧、チャットに共有することで、夜間休日などに院外にいる医師へのコンサルテーションツールなどとして活用されている。
MEジャーナル記事より