2023.12.15 お役立ち情報
〇中央社会保険医療協議会 総会(第571回)
中医協・総会が12月8日に開催され、医療従事者の処遇改善の具体策を年明けに示す方針を説明。「看護職員処遇改善評価料」よりも幅広い職種の賃上げにつなげるための仕組みを中医協の分科会で検討する。
医療機関の職員の処遇改善に診療報酬で対応することを想定して「技術的検討を進めていく必要がある」として、中医協の「入院・外来医療等の調査・評価分科会」で枠組みを検討することを提案、反対意見はなかった。
また、診療報酬の算定に当たり、書面での情報提供等が必要な項目(書面要件)について電磁的な方法での対応も可能とすることや、医療機関内での書面掲示の内容をインターネットで閲覧できるようにすることについて、原則義務化の方針を提案。医療情報を電子的に共有する仕組みの構築が進んでいることを踏まえたもので、2024年度の診療報酬改定での対応を想定している。特に異論は出なかった。
支払側委員は厚労省案を支持した。診療側の委員も反対しなかったが、対応が難しい医療機関や薬局への配慮を求めた。