2023.12.15 お役立ち情報
〇マイナンバー情報総点検本部(第5回)
岸田首相は12月12日のマイナンバー情報総点検本部で、現行の健康保険証の発行を来年秋に予定通り終了し、「マイナ保険証」を基本とする仕組みに移行すると表明した。マイナ保険証についての国民の不安を払拭するための各措置の進捗状況を踏まえて判断した。
健康保険証の廃止後も、政府は最大で1年間は現行の保険証を使用できるようにするほか、マイナ保険証を保有しない人には申請によらず資格確認書を発行する。
岸田首相は総点検本部で、マイナ保険証は患者本人の薬剤や診療のデータに基づくより良い医療や、なりすまし防止など、患者・医療現場にとって多くのメリットがある上、医療DXを進める上での基盤になると強調。医療機関や保険者とも連携して利用促進の取り組みを積極的に行う考えを示した。
また、暗証番号の設定が不要な「顔認証マイナンバーカード」の交付を可能とする仕組みの導入を12月15日に開始すると発表。認知症などで暗証番号の設定に不安がある人でも安心してマイナカードを利用できるようにするほか、代理交付の負担軽減につなげる狙い。
導入に当たっては、高齢者やその家族、福祉施設などの意見を踏まえて検討を実施。また、市町村で事前に情報提供した事務フローなどに基づき準備を行うとしている。