2023.12.28 お役立ち情報
〇経済財政諮問会議(令和5年第17回)
経済財政諮問会議が12月21日に開催され、新経済・財政再生計画の「改革工程表2023」を決定した。医療関連では、生成AI(人工知能)を用いたデータの活用について2024年度から検討を始める方針を示した。質の高い医療を効率的に提供する狙いがある。
医療分野での生成AIを用いたデータ活用の改革項目は、全世代型社会保障構築会議が年内にまとめる社会保障の改革工程にも盛り込む予定。ただ、2024年度予算案の編成や調整の過程で変更される可能性もある。
新たな改革工程表では、社会保障分野の政策目標として、医療・介護分野でのDXの推進、最新技術の活用による保健・医療・介護のサービスの効率化、生産性の向上、予防・健康づくりの推進や高齢者の就業・社会参加に向けた健康寿命の延伸、医療・介護提供体制の効率化やサービスの生産性・質の向上による一人当たり医療費・介護費の地域差の縮減等5項目を掲げている。
後発医薬品については、使用が進んでいない地域などの要因をきめ細かく分析した上で必要な対応を行う。また、医療機関別などに着目して後発薬の使用割合の見える化や公表の拡大を検討し、2024年3月までに対応する方針。
岸田首相は、新たな工程表に盛り込んだ改革を必ず実現するという強い覚悟を持って取り組むよう関係閣僚に指示した。