2024.01.12 お役立ち情報
〇中央社会保険医療協議会 総会(第577回)
中医協・総会が1月10日に開催され、看護職員や病院薬剤師、コメディカルの賃金引き上げを実現させる診療報酬の仕組みを議論、できるだけ過不足を抑えながら病院や有床診療所に賃上げの財源を配分するため、入院基本料への上乗せ分の点数を細かく設定することで一致した。
看護職員や病院薬剤師、コメディカルの賃上げには本体プラス0.61%分の財源を充て、2024年度に2.5%、2025年度に2.0%のベースアップを行う。厚労省は「賃上げ促進税制」が有効に活用されることを前提に、診療報酬での対応分を2.3%と想定している。
また、40歳未満の勤務医や薬局の勤務薬剤師、事務職員などの賃上げを実現させるための仕組みも2024年度に作る方針を示した。診療報酬本体プラス0.28%分程度の財源を充てて、「広く算定されている診療報酬」で評価するとしている。医療機関には、それらの医療従事者の賃上げに関する計画(2025年度分まで)や実績の報告を求める方針。