2024.01.12 お役立ち情報
〇中央社会保険医療協議会 総会(第576回)
中医協・総会が12月27日に開催され、特定集中治療室管理料や腹腔鏡手術の施設基準などを届け出る医療機関に、専従の安全管理者の配置などを評価する「医療安全対策加算1」の届け出も義務付ける見直し案を提示。
これらの医療機関では医療事故のリスクが相対的に高いことや、安全管理者の専従配置が院内巡視の実施など体制強化を促すことを示唆するデータを踏まえた提案で、反対はなかった。ただ、医療現場が円滑に対応できるように経過措置の設定を求める意見が診療側から出た。
医療安全対策加算は、医療機関による組織的な医療安全対策への評価で、点数が高い加算1(入院初日に85点)の届け出には、医療安全対策に関する研修を受けた薬剤師や看護師などを医療安全管理者として専従配置することや、安全管理の担当部門を設置する必要がある。厚労省によると、ICUのほか、HCUやSCUがある医療機関の大半が7月現在、医療安全対策加算1を届け出ている。
ただ、安全管理者の配置要件が緩い医療安全対策加算2(入院初日に30点)を届け出ているケースや、どちらも届け出ていない医療機関もある。