2024.01.12 お役立ち情報
〇医機連・山本会長 国民の福祉向上と産業発展に意欲 産業ビジョン「6年ぶり」に改定へ
日本医療機器産業連合会の山本章雄会長は1月5日、年頭の賀詞交歓会で、「多種多様の医療機器・医療技術のイノベーションと安定供給を通じて、日本をはじめとして世界に優れた医療機器テクノロジーを提供し、国民の福祉の向上と産業発展に寄与することをベースに活動していきたい」とあいさつ。今年後半に産業ビジョンをアップデートする考えを改めて示し、「これをベースに次に向かって活力旺盛になっていきたい」と強い意気込みを示した。
医機連は今年で発足40周年を迎える。直近の医療・介護・障害福祉サービスのトリプル改定への対応を含め、会員団体などの支援によって、活動が支えられてきたと謝意を示した。
◆次期産業ビジョン「年後半にはお披露目」
山本会長は、医機連・産業ビジョンの改定から丸5年を経過したことから、見直し作業に着手していることを明らかにし、「今年後半には皆様にお披露目できる」と進捗を報告。現在、会員団体のほか、行政にもヒアリングしながら作業を進めているとし、「ご意見、激励があるかわからないが、叱咤をいただいている」と会場の笑いを誘いつつ、「良いものを完成させたい」と力を込めた。
◆AIが機器に実装される時代が到来
イノベーションの進展については、「AI(人工知能)が製品に実装される時代が始まったと痛切に感じている」と表明。「今後、良い方向に医療機器業界を持っていくために頑張っていきたい」とコメントし、AIの社会実装を通じて医療に貢献するとともに、ふさわしい評価を求めていくことをうかがわせた。
◆国際紛争による「サプライチェーンの乱れ」を憂慮
ウクライナやパレスチナでの国際紛争が続く中、「サプライチェーンが乱れている」と問題視。「原材料、部材の価格高騰は落ち着きつつあるが、高止まりしている。それに円安もあり厳しい状態が続いている」と憂慮し、状況改善に向けた糸口を行政と共に探っていきたいと期待感を示した。
MEジャーナル記事より