2024.02.09 お役立ち情報
〇医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針案に対する意見募集について
厚生労働省は、「医療広告を規制するガイドライン(医業若しくは歯科医業又は病院若しくは診療所に関する広告等に関する指針)」の改正案を公表し、改正案への意見募集(パブリックコメント)を開始。改正案への意見を2月29日まで受け付け、年度内の改正を目指す。
痩身目的等のオンラインで行われる自由診療で処方薬や副作用の説明が十分に行われないトラブルが問題になっており、広告への規制を強めるため、国内で承認されていない医薬品や、承認された用法・容量とは異なる医薬品を自由診療で使う場合は、副作用が起きたとしても「医薬品副作用被害救済制度」の救済対象にならないこと等、以下の5点の明示を求める。
未承認薬を自由診療で使う場合に、使用する医薬品が未承認であること、使用する未承認薬の入手経路、同じ成分や性能の承認薬が国内にないか、使用する未承認薬の諸外国での安全性等に関する情報、未承認薬の副作用は、医薬品副作用被害救済制度の救済対象にはならないこと。
また、医薬品の副作用に関しては、たとえ承認された医薬品であっても、原則として用法・用量や「使用上の注意」に従って使用されていない場合は、救済制度の対象にならないことを明示する。
これらの内容は、未承認の医薬品や医療機器を使う医療の広告の要件(未承認医薬品等に係る要件)としてガイドラインのQ&Aに記載されているが、ガイドライン本体にも明記する。