2024.03.08 お役立ち情報
〇キヤノン先月末から「次世代CT」の臨床研究を開始 蘭大学と超低線量撮影などを模索
キヤノンメディカルシステムズは2月26日、ラドバウド大学メディカルセンター(オランダ)と、次世代のエックス線CTとして期待されるフォトンカウンティングCTについて、臨床研究を開始したと発表した。同社製のフォトンカウンティングCTの臨床研究は、今回で、世界で2台目となる。1月下旬から着手している。
ラドバウド大学メディカルセンターは、患者ケア、研究、教育に重点を置く学術メディカルセンター。センターの放射線科はヨーロッパ有数の研究グループを主導し、150人を超える研究者とともに、患者ケアの提供とケアの向上のための先進的な研究に取り組んでいる。
両者は昨年11月14日、共同臨床研究に関する基本合意書を締結し、放射線科のチェアマンであるマティス プロコップ教授が中心となり、フォトンカウンティングCTの早期実用化に向けた臨床研究を開始した。
本臨床研究では、フォトンカウンティングCTの撮影画像データを用いて、超低線量撮影や造影剤の定量評価といった、臨床的有用性と可能性を探索する。
マティス プロコップ教授は、「1月に初めて行った肺の臨床検査では優れた空間分解能が確認され、胸部放射線科医として、当センターにおける診断能が今までの限界を超えて向上されることを期待している」とコメント。さらに、「キヤノンとの協力のもと、フォトンカウンティングCTのもう一つの利点であるスペクトラルイメージングの更なる活用を検討している」とも述べた。
MEジャーナル記事より