2024.03.15 お役立ち情報
〇2024年度(令和6年度)診療報酬改定に関する告示
「2024年度(令和6年度)診療報酬改定」に関する公示が3月5日に行われたが、中でも、2024年度改定、病院のサイバーセキュリティ対策を強化について、「診療録管理体制加算」を従来の2区分から3区分に再編し、病院のサイバーセキュリティ対策の強化を促す。再編後の点数設定(いずれも入院初日)は、同加算1が140点(見直し前は100点)、同加算2が100点(同30点)、新設の同加算3が30点。
新たな診療録管理体制加算1と加算2では、国の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に基づく医療情報システム安全管理責任者の専任配置の要件について、従来の加算1に設定されている「許可病床数400床以上」から「許可病床数200床以上」に拡大。
その上で、加算1では、非常時に備えて医療情報システムのバックアップを複数の方式で確保し、それらの一部をネットワークから切り離してオフラインで保管、医療情報システムの利用が困難な場合の対応や、復旧までの対応を盛り込んだ「業務継続計画」(BCP)を作って少なくとも年1回程度、定期訓練・演習を実施し、それの結果を踏まえて必要に応じて改善を行う等の対応が必要。
厚労省によると、定期訓練・演習は診療を中断して行う必要はないが、実効性を担保するため「必要に応じてシステム関連事業者も参加した上で行う」としている。