2024.03.29 お役立ち情報
〇中央社会保険医療協議会 総会(第586回)
中医協・総会が3月22日に開催され、保険適用期間を超えて使用するプログラム医療機器(SaMD)の選定療養の取り扱いについて、同一機能区分に複数の製品が存在する場合、一律に選定療養となることはないとした「運用案」を了承。先行販売するSaMDが、製造販売業者の申請を受けて選定療養と認められても、同じ機能区分に属する別のSaMDが、自動的に選定療養として扱われることはない。
2024年度診療報酬改定では、薬事上の第1段階承認を得たSaMDについて、保険適用を目指した第2段階承認までの間の使用等が評価療養として認められた。また、保険適用を受けたSaMDについても、チャレンジ申請で、保険適用外の範囲の使用を、評価療養とすることも容認された。高血圧治療アプリの保険適用期間の6カ月を超えた使用について、選定療養として医療保険との併用することができるとされた。
診療側委員からは、「評価療養、選定療養の運用について、SaMD以外にも安易に拡大するのではなく、今回SaMDを対象に実施したその状況や影響等を見極めたうえで、改めて個別に丁寧に運用すべき」とした。
また、支払側委員も、高血圧治療アプリの7か月目からの選定療養移行を踏まえ、「患者負担が、大きくなりすぎないように、企業に配慮をお願いしたい」とした。