2024.05.31 お役立ち情報
〇日本医師会 定例記者会見(5/22付)財務省「春の建議」を「机上の空論」と批判
日本医師会は5月22日に定例記者会見を開催し、財務省の「財政制度等審議会」がまとめた病院と診療所間や特定の地域への医師の偏在を是正するため、診療所が過剰な地域では診療報酬の単価を引き下げるべきだとする提言「春の建議」を、日本医師会の松本会長は「医療現場の感覚から甚だしく乖離」「机上の空論」と批判した。
松本氏は、医師の偏在について「1つの手段で解決するような魔法の杖は存在しない。あらゆる手段を駆使して複合的に対応する必要がある」として、具体策を丁寧に議論する必要があるという認識を示した。
医師の偏在解消を巡って武見厚労大臣が、年末までに具体策を取りまとめる考えを示している。
また、財政審では社会保障費の増加を高齢化相当分に収める「歳出の目安」の継続を主張したことに対して、松本氏は「デフレ下の遺物だ」と改めて反発。医療従事者の賃上げを継続させるためにも「インフレ下では税収も保険料の収入も増加することを考慮するべきだ」との認識を示した。